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「ピクトリコプロ・デジタルネガフィルムTPS100」の初回限定版に付属しているガイドブックの中身を一部公開。
この手順はあくまでも様々な手法のうちの1つです。皆様それぞれで「銀塩とデジタルの融合」をお楽しみ下さい。
現在の写真プリントは一般的にデジタル派の方はデジタルカメラで撮影を行い、多くの方がインクジェットプリンター用写真用紙で作品制作を行っています。一方でアナログ(銀塩)派の方はフィルムで撮影を行い、銀塩印画紙にプリントして作品制作を行っています。
どちらも現代の作品制作には欠かすことのできない手法ですが、技術革新によりデジタル化された画像は手軽に銀塩印画紙にプリントをすることが難しくなってきております。
プラチナプリント等のオルタネイティブプロセス(古典印画技法)では10 年程前よりデジタルネガから作品を作るという手法が定着しております。これは撮影した銀塩フィルムをスキャニングしてデジタルデータ化し、そのデータを透明なフィルムにインクジェットプリンターでプリントしたものがプラチナ印画紙への密着プリント用フィルムになるわけです。ここで使われてきたフィルムが私どもピクトリコのインクジェット用透明フィルムなのです。
このように10 年以上デジタルネガフィルムとして実績のあるピクトリコ透明フィルムを、2012 年より「ピクトリコプロ・デジタルネガフィルムTPS100」として日本国内でも発売をすることとなりました。
これによりデジタルカメラで撮影したデジタル画像から銀塩モノクロ印画紙にプリントできる、まさに銀塩とデジタルの新たな融合となるわけです。
よりよい銀塩プリントのために最も重要なポイントはネガフィルムの制作です。デジタルネガフィルムの出来次第でプリントの仕上がりが大きく変ってしまいます。
ここで紹介する内容は、あくまでもいくつかあるデジタルネガフィルムの制作方法のひとつです。
昔を思い出して銀塩プリントにチャレンジされる方や、新しい表現手法としてチャレンジされる方も、この「ピクトリコプロ・デジタルネガフィルムTPS100」により一気に身近になった銀塩モノクロプリントで、銀の持つ独特の黒の深みや自然な階調の味わいのある作品表現をされてはいかがでしょうか。
デジタルネガ制作には必須! ピクトリコ・デジタルネガフィルムTPS10
●材質: 透明PET 厚さ:145μm 表面: 平滑
●独自の技術「ピクトリコ・クリスタル層」によるきめ細かい再現性。
●デジタルネガの制作に必要な豊かな階調表現力とインク吸収力を実現。
型 番 | サイズ | 入数 | JANコード |
---|---|---|---|
TPS100N-LTR/20 | レターサイズ(216×279mm) | 20枚 | 4546113010858 |
TPS100N-A3+/20 | A3+(329×483mm) | 20枚 | 4546113010865 |
事前準備として、ピクトリコが提供しているインクジェットプリンター用の「ICCプロファイル」をダウンロードして、自分のパソコンに入れておこう。
※対応OS: 上記2機種ともWindows Vista,7 / Mac 10.4~10.7 Win,Mac共通です
では具体的にどのような過程を経て、銀塩プリントが出来るのか。まず大枠で作業の流れを紹介。次のコーナーから時系列に沿ってワークフローを解説しよう。
撮影は、デジタルカメラを使う。「デジタルゼラチンシルバー モノクロプリント」の魅力は、普及しているデジタルカメラから、インクジェット出力したデジタルネガを作ること。
後処理の事よりも、まずは撮影に集中しよう。
撮影した画像は、Photoshop( 又はPhotoshop Elements)で開き、モノトーン(モノクロではない)に変換する。
ここで白枠を作ったり、反転させて、出力用のネガデータを作る。
モノトーンの出力用データが出来たら、ピクトリコのデジタルネガ用フィルムに出力する。
乳白色に近いフィルムに乳剤が塗布されているもので、これに出力することで銀塩プリント用のモノクロネガフィルムと同じ役割をする「デジタルネガ」ができる。